2013年1月13日日曜日

本当にすごい! Kindleの成長

昨年12月、AmazonのKindleが日本で販売された。その総合的な評価は改めてすることにして、私の最初の英語著作Historical Development of Japanese Companies: Corporate Governance and Foreign Investment: Expanded and Revised Second Edition [Kindle Edition](2009)の、本日、完成した改訂の特徴を紹介したい。

上記の本のKindle Editionのデータの改訂は、以下の通りである。
1. まず何よりもデータサイズが格段に小さくなった。これまでのデータは27メガを超えていて、他のKindle版図書よりもかなり大きかった。今回のデータは、Amazonへの送信時点で10.0メガ、現在Amazonで販売されているのは6.3メガとなっている。
2. 私は、できるだけ多くの資料を掲載しようとして、図表を多用している。これらをすべてタップするだけで、容易に拡大でき、詳しく内容を見ることができる。以前のデータでは、この操作ができなかった。
3. 目次と各章・節、図表一覧と各図表、本文中の脚注指示と各脚注がリンクされ、読者が本の各箇所を自由自在に行き来できる。

以上の結果は、この数年間のKindleのハードウェアとソフトウェアの進化に最も多くを負っている。私は、Kindleがアメリカで発売された時に購入し、ずっと愛用してきたが、今使っている日本語版は大きく成長している。Kindleの成長は本当にすごい!このようになれば、電子書籍の需要は爆発的に増加するだろう。
日本の出版社はあまりにも出遅れている。電子書籍の普及は、印刷版書籍の減少を必ずもたらすわけではない。相互の厳しい競争で、新たな需要を作り出して行く必要がある。

私はとりあえず上記の最初の英語著作のKindle版の改訂を優先して行ったが、今印刷版で販売中の第二の英語著作、Japanese Companies in East Asia: History and Prospects [Paperback](2012)のKindle Editionについても、同じような内容にして近日中に販売できるように準備中である。

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2013年1月8日火曜日

今年こそ国際学会の日本開催・招致を増やそう

2013年の初めてのBlogです。今年もこのBlogを通じて、私の考えていること、感じていることなどを知っていただければ幸いです。改めてよろしくお願いいたします。
掲載記事を増やすのに伴って、意外にもBlogを書く難しさがますますわかってきたような気がします。多彩なテーマの選び方、小さなスペースに明解なまとめを提示する難しさは、公式的な書き方が可能なHPとはかなり違います。少しずつ時間をかけて改善を図っていきたいと思います。

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ところで、今年の冒頭のBlogでは、国際学会開催あるいは招致の重要性にふれたい。世界的な規模の経営学会である、IFSAM (The International Federation of Scholarly Associations of Management)は、2014年9月に明治大学で第12回の世界大会を開くことになっている。一年後とは言え、担当されている先生方は、今準備に大変な努力をされている。
国際的な規模の学会を日本に招致する試みは、日本の多くの学会に求められていると思われる。それは各国の研究者に日本を間近に見てもらうきっかけになるだけではない。日本の研究者に報告の機会が容易に手に入ることになるからである。
私はこの間IFSAMを含む有名な国際学会で何度も報告させていただく機会を得たが、そこで本当に残念だったのは、日本の研究者の参加が非常に少ないことであった。報告者が少なければ、どうしても関連するテーマでの議論になりにくい。

今、さまざまな分野で、日本と日本人の情報発信が少ないことに反省が求められている。尖閣列島や竹島、さらには従軍慰安婦についての中韓の一方的な情報発信はすさまじい。これに対して日本の情報発信は質量とも劣っている。これは戦前からひとつも変わらない日本の弱点となっている。
学会でも同じである。国際学会への参加者が少ないことは、上で述べた。その結果、私の分野では、日本の経済システムや企業システムの基本的な特徴すらしばしば誤って理解されている。日本は集団主義で財閥や企業集団が大きな影響力を持っている。企業組織の利益が優先されて個人が埋没しているなどである。これらの誤解を解くのは、まず我々日本人の研究者でなければならない。

国際学会の招致や開催を実現するためには、英語での論文発表を増やさなければならない。私は自分自身が所属する大学で、2008年3月にまず論集データベースを設置し、その後12月には英文論集の刊行を実現した。執筆者が限られる英文論集の刊行に対する学内の批判は今でもかなり根強い。しかし、どの大学も、少なくとも大学の論集の一部を英語化すべきである。すべてを英語化できれば画期的である。日本の多様な見解が、海外に発信できれば、日本の知的な豊かさがさらに明らかになるだろう。
政府の見解と異なる見解を発表できない、あるいはそれを弾圧する、さらに他国が自国と異なる見解を発表することを政治的に攻撃する知的な貧困は、近隣諸国を含め少なくない国で見られる。こうした環境のもとで、日本は知的な豊かさをますます高め、世界をリードすることが必要だろう。

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