2011年12月30日金曜日

今年ももう年末、ドゥダメルを聞く


今年ももう年末、またあっという間の1年だった。
年末になると、やはりベートーベンの合唱が思い出される。今年もどれくらいの合唱が歌われるのだろう。

合唱もすばらしいが、私はやはりベートーベンの三重協奏曲を推したい。
私のHPにも書いたように、グスターボ・ドゥダメルのライヴ・フロム・ザルツブルクにおける三重奏曲は、音楽は聴くのではなく見るものだと言うことを理解させてくれた画期的な作品だと思う。
無数のカメラを使って、指揮者・演奏者・楽団、またひとりひとりの個性的な演奏と豊かな表情が楽しめる。アルヘリッチの演奏中のちょっとしたよそ見なども見られる。
この作品によって、これまであまり顧みられなかったベートーベンの三重協奏曲が蘇ったと思う。この作品を聴くと、カラヤンやバーンスタインのすばらしいDVD群がとても見劣りする。彼らのせいというよりは、技術の発展がもたらしたものだが。
この後、ドゥダメルは、次々とベートーベンの運命を含むCDを発表しているが、合唱はまだのようである。ぜひ、来年は彼の合唱をDVDでみてみたい。

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2011年12月24日土曜日

池田信夫氏のBlog、戦前日本の海外投資の重要な貢献


池田信夫氏はBlog (2011年12月14日)で以下のように述べている。
「ソウルの日本大使館前に「慰安婦」の像が置かれた問題は、韓国がいまだに精神的な途上国であることを思い知らせる。こういう行動が自分をおとしめていることに、韓国人はそろそろ気づいたほうがいい。当ブログでも何度も書いたように、「従軍慰安婦が日本軍に強制連行された」などという話は、何の証拠もないでっち上げであり、論じる価値もない。」

私も上記の記述に基本的に賛成である。慰安婦問題については、別の機会に論じることにして、池田氏の次の記述について補足しておきたい。
「ハーバード大学のコリア研究所長も指摘するように、日本は朝鮮半島に多額のインフラ投資をしたが、その収益を上げないうちに戦争に負けたので、植民地経営は赤字だった。」
ハーバード大学のコリア研究所長のカーター・J・エッカート (Carter J. Eckert) の研究が画期的な研究であることは言うまでも無く、日韓両国で広く読まれることを期待したい。

しかし、やはり、資料を十分に使いこなせる日本の経済学者が、戦前の日本の海外投資の役割を具体的に明らかにする必要がある。私も、戦前の日本の海外投資について、論文「戦前日本の海外での企業活動」で明らかにした。
この論文で、私は次の特徴を第1に、日本の海外投資の5つの特徴を指摘している。「まず、第1に、その産業的な構成である。IIで3つの産業を取り上げたように、代表的な産業は、当時のインフラストラクチャである鉄道、電力、金融などである。このインフラストラクチャの整備によって、近代的な産業全般の建設と発展が可能になった。」
このような戦前の海外投資の役割は、現在の海外直接投資と何ら変わりない。
この論文を英訳し、Hirohiko Shimpo, Historical Development of Japanese Companies: Corporate Governance and Foreign Investment Expanded and Revised Second Editionの、Chapter 4 Prewar Overseas Business of Japanese Companiesとして刊行している。
日本語版あるいは英語版をぜひとも参照していただきたい。

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このブログを開設する以前に、私のlivedoorのブログには、以下のような記事を作成していました。これからlivedoorブログを閉じようと思いますので、livedoorブログにしか掲載しなかった記事を以下に掲載します。(2012.2.25)

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7) 12月8日は日米開戦70周年 (2011年12月10日17:41)

今年は日米開戦から70周年である。
開戦に至った経緯を明らかにする文献が次々と刊行されている。アメリカ側からも、従来の一方的な日本の戦争責任を問うような論調ではなく、開戦に至ったより公平で客観的な研究が発表されつつある。

ところで、戦争の結果として行われた極東国際軍事裁判(東京裁判)が、当時の国際法に基づかない裁判として、また、戦勝国が戦敗国を裁く裁判として、批判を受けているのは、周知の通りである。今、DVD「東京裁判」などを通じて、多くの人が極東国際軍事裁判について改めて考え直すことが必要なのでないかと思う。
ここでは、当時の被告人弁護団の活動についてふれておきたい。特に、ベン・ブルース・ブレイクニー(Ben Bruce Blakeney, 1908年-1963年3月4日)氏の活躍は、特筆すべきものであった。彼らの活躍は、アメリカの民主主義の強さを象徴している。

ブレークニー弁護人の弁護内容を、DVD「東京裁判」の字幕とナレーションで紹介しておこう。
「戦争は犯罪ではない。戦争に関し国際法の法規が存在していることは、戦争の合法性を示す証拠であります。戦争の開始、通告、戦闘方法、終結をきめる法規も、戦争自体が非合法なら全く無意味です。国際法は、国家利益の追及の為に行う戦争をこれまでに非合法と見做したことはない」
「歴史を振り返ってみても、戦争の計画、遂行が法廷において犯罪として裁かれた例はひとつもない。我々は、この裁判で新しい法律を打ち立てようとする検察側の抱負を承知している。しかし、そういう試みこそが新しくより高い法の実現を妨げるのではないか。“平和に対する罪”と名付けられた訴因は、故にすべて当法廷により却下されねばならない」
「国家の行為である戦争の個人責任を問うことは、法律的に誤りである。何故ならば、国際法は国家に対して適用されるものであり、個人に対してではない。個人に依る戦争行為という新しい犯罪をこの法廷が裁くのは誤りである。」「戦争での殺人は罪にならない。それは殺人罪ではない。戦争が合法的だからです。つまり合法的な人殺しなのです。殺人行為の正当化です。たとえ嫌悪すべき行為でも、犯罪としてその責任は問われなかったのです。」
「キッド提督の死が真珠湾攻撃による殺人罪になるならば、我々は、広島に原爆を投下した者の名を挙げることができる。投下を計画した参謀長の名も承知している。その国の元首の名前も我々は承知している。彼らは、殺人罪を意識していたか?してはいまい。我々もそう思う。それは彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからです。何の罪科でいかなる証拠で戦争による殺人が違法なのか。原爆を投下した者がいる。この投下を計画し、その実行を命じ、これを黙認したものがいる。その人達が裁いている。」
                                               
70年が過ぎ、日米は新たな絆で結ばれようとしている。それを象徴しているのが、東日本大震災におけるアメリカ軍の貴重な援助活動である。

なお、東京裁判(極東軍事裁判)の資料については、国会図書館の詳しい説明がある。

6) 奈良公園の紅葉・黄葉 12月3日 (2011年12月04日10:38)


奈良公園の紅葉・黄葉は少しずつ終わりかけています。

 鹿が無心に銀杏の何かを食べています。


黄葉を背景に桜が咲いています。








奈良の写真と言えば、入江泰吉氏の写真がとても有名です。ぜひ、奈良写真美術館を訪れて下さい。この日も、奈良には、入江泰吉をめざす写真家が多数訪れていました。

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5) オリンパスのコーポレート・ガバナンス (2011年11月30日08:29)
オリンパスのバブル期の有価証券投資の巨額の損失隠しが明らかになった。
ところで、オリンパスの昨年度の有価証券報告書を見ると驚く。
まず、株主には、多くの日本企業によく見られる機関投資家がずらりと並ぶ。
これらの機関投資家は、有価証券売却の損失隠しを見抜けなかったのだろうか。
次に、取締役会には、社外取締役が3名、それも過去の経歴から経営に精通していると思われる取締役が任命されている。
彼らも見抜けなかったのだろうか。
この結果は本当にお粗末としか言いようがない。同様の事件が、他の日本企業でも、まだあるのでは無いかと推測される。そして委員会設置会社への移行程度では、問題がまた起こりうるのではないかと思わざるを得ない。
今後の企業側の情報開示と新たなコーポレート・ガバナンス確立に向けた動きに注目したい。

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4) グローバルな都市間競争に勝てる大阪に(大阪ダブル選挙の結果)(2011年11月28日21:25)
 (写真は紅葉の御堂筋、2011.11.27)
大阪のダブル選挙は、橋下氏と維新の会の圧勝だった。
この結果は、2つの意味があるように思われる。
まず、大阪都構想は、グローバルな都市間競争に勝てる大阪をめざす重要な提案になっている。この結果によって大阪は一歩を踏み出したように思われる。平松氏や倉田氏や既成政党にはそのような提案が無かった。
また、今回の勝利は、大阪を超えて、政界再編に大きな影響を及ぼすだろう。
バラマキ政党としての民主党は、政策的に行き詰まっている。既得権益に依存した自民党は、ありふれた野党になっている。TPPに対する両党内部の混乱は、それを象徴している。
こうして、既成政党を再編し、経済のグローバル化と構造改革を推進する新たな政党が求められている。維新の会がその方向に向かうかどうかはまだわからないが、ひとつの大きな可能性を秘めている。
ともあれ、これから発表される詳細な選挙結果、投票動向や、またどのようなメデイアが重要な役割を果たしたかなどの情報によって、さらに詳しく検討したい。

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3) オレンジリボン運動のバッジを着けるようにしています (2011年11月23日21:57)

先週から、オレンジリボン運動のバッジを着けるようにしています。
オレンジリボン運動は、NPO法人児童虐待防止全国ネットワークが総合窓口を担っている児童虐待防止の広報・啓発活動です。
最近は地方自治体が推進している場合があり、電車のポスターでも見られます。
現在、残念なことに、サポーター数は、わずかに5,155人に過ぎないようです。
個人の意思で着ける人がどんどん増え、児童虐待が無くなるように期待しています。
私は、特に、これから親になる学生達を少しでも啓蒙できたらと思っています。

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2) TPPと、農業経営者の試み (2011年11月23日21:36)

私が最も力を入れている学会活動は、日本国際経済学会です。
その第70回全国大会は、10月に行われました。
大会で、最も熱心に議論されたのは、言うまでも無くTPPについてでした。
私は、HPからもおわかりいただけるように、市場経済のいっそうの発展と経済の積極的な対外開放を進める立場から、TPPの推進を主張しています。

ところで、11月21日(月)のビートたけしのTVタックルに、農協を脱退して独自に事業を拡大してきた新鮮組の社長・岡本重明氏が登場し、農業経営の可能性を大胆に主張しました。
TPPの推進については、それが農業に壊滅的な打撃をもたらすという主張が活発に繰り広げられていますが、岡本さんは農業経営者としてそれに鋭く反駁しています。
多くの人々が岡本さんの農業の実践に関心を持たれることを期待したいと思います。
岡本さんのHPは以下の通り:http://with-nature.co.jp/

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1) hshimpoのブログを開設しました (2011年11月20日20:46)
hshimpoのブログを開設しました。まだまだ試行錯誤中です。

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